賭場

賭場(とば)とは、博打を行う場所のこと。盆中(ぼんなか)、盆、場、敷(しき)、鉄火場(てっかば)とも言う。賭場を開帳することを「盆を敷く/場が立つ」とも言う。
常設賭場のことを「常盆(じょうぼん)」、一日と六日というように約日を定めて開帳する賭場を「約盆(やくぼん)」、関係者に回状をまわして臨時で賭場を開帳することを「花会/内会(ないがい)/手合博奕/手配博奕」、 博徒の通夜・葬式後に催される供養花会のことを「慰み」と呼ぶ。大規模な盆中は「大会(おおがい)/大博(おおばく)」と呼ばれる。
手本引き・丁半博打などで用いられる盆茣蓙は、「坊主」と呼ばれる縁(ヘリ)のない畳を木綿の白布で覆い、「鎹(かすがい)」と呼ばれる鋲で固定して作られる。当然、部屋の広さや参加人数に応じて変化するが、2畳半敷きが標準サイズである。周囲に座布団を敷き、間に灰皿を置く。親の席の背後に三曲一隻の屏風を設置したり、電球の傘にボール紙や和紙、新聞紙などを巻いて低く下げ、スポットライトにするなど趣向が凝らされた。
飲み物や夜食をサービスする賭場もあるが、イワシ、サンマ、サバといった青魚、鶏やネギを使った料理は御法度とされる。