手本引

手本引き(てほんびき)は、日本の賭博ゲーム。
親は1から6までの数字が書かれた6枚の札の中から自らの意志で1枚を選び出し、子は1点から4点張りのいずれかの賭け方で、親が選んだ札を推理して勝負に挑む。1点張りは当たる確率が低いだけに配当が高く、4点張りは確率が上がるだけに配当が低くなっている。 人数の制限は特になく、15人程度の多人数が同時に参加することができ、一勝負は2分前後の短時間で決着する。任意のタイミングで参加退出が可能なことから、不特定多数が出入りする賭場の都合に適っていた。 「ホンビキ」「しっち」「釣り」とも呼ばれる。
1人の親に対して複数の子が賭けを行うところはおいちょかぶと似ているが、偶然性よりも過去の推移や相手の性格や癖(キズ)を読む心理戦の攻防に主眼が置かれる。その興奮から、手本引きを知ると他のギャンブルがつまらなくなると言う人も多い。丁半やアトサキ(バッタ撒き)などの賭博よりも格上とされ、日本における「究極のギャンブル」「博奕の華」「賭博の終着駅」と賛されている。