ギャンブル依存症

ギャンブル依存症(ギャンブルいそんしょう、ギャンブルいぞんしょう)とは精神疾患のひとつで、ギャンブル(賭博)に対する依存症である。ギャンブルを渇望する、ギャンブルをしたいという衝動を制御することができない、ギャンブルをするせいで借金など社会生活上の問題が生じているにもかかわらずやめられない、といった症状を呈する。病的賭博、病的ギャンブリング(ギャンブラー)、強迫的ギャンブル(賭博)、強迫的ギャンブラー、パソロジカル・ギャンブリングともいう。ギャンブルへの依存は長らく意思薄弱・性格未熟など本人の資質の問題とされてきたが、1970年代以降、精神疾患として認識する動きが広がっている。
治療には数年を要し、治癒したといえるためにはギャンブルを完全に絶つ必要がある。長期間ギャンブルを絶つことに成功した後でも再びギャンブルに手を出すとたちまち症状が再発するという特徴もあり、「ギャンブル依存症は治らない」といわれることもある。治療法としては、心理療法が最も有力である。依存者自身のみならず周囲にいる人間への影響も大きく、周囲の人間が傷つく度合いにおいて、ギャンブル依存症を超える病気はないともいわれる。とりわけ家族については、患者本人とは別にケアを行うことが必要とされる。